賭博黙示録カイジ ゲーム
はっきり言って難易度は高い。
高難易度のゲームや心理戦が好きなプレイヤーなら楽しめるが、苦手な人はまったく楽しめないであろう。楽しむには攻略情報を見ず、常に気を抜かず、相手との駆け引きに熟考してプレイしよう。特にカイジ並の洞察力がある、という人は是非。
トリック自体は練られているものの、バランスの悪さ、不親切なシステム、人を選ぶ点によって原作のような高度な心理戦や、能動的に頭を使う頭脳ゲームとしての要素を楽しめるプレイヤーは少数であろう。ゲームの本質としては「人と話して戦術を集め、また人と話してフラグを立て物語を進めていく」というアドベンチャーゲームに近い内容である。そういうものと割りきって、世界観・雰囲気に浸ることを楽しむべきゲームだろう。
原作読者なら誰もが考えるであろう「もし自分があの船に乗ったら……?」を体験できる(ような気分になれる)という意味で、ファンならそこそこ楽しめるかも知れない。
日本のモバイルゲーム史における主要なトピック・タイトルを網羅するほか、開発者へのインタビューや識者による解説を掲載。約20年の歴史が一望できる決定版!
死んでいった仲間たちの無念を晴らすべく、カイジが帝愛の会長・兵藤に挑んだゲームです。作中でカイジが即席で作ったゲームでもあります。
手順は実に単純で、ティッシュの空き箱を用意し、中にティッシュで作ったくじを入れます。くじの中に当たりのものを混ぜ、順番に手を入れてくじを引いていき、先に当たりを引いた方が勝ちです。
カイジは兵藤に勝つため、ティッシュ箱内部の側面に当たりくじを引っかけておく仕掛けを思いつきます。しかし、この仕掛けは兵藤に見抜かれており、カイジは敗北してしまいます。そして、このゲームによって利根川から得た2000万円と、指を4本失ってしまいました。
良くも悪くも原作のif話として、限定ジャンケンをしっかり再現している。別室送りのムービーやあらゆる福本作品から流用されたキャラクター等、笑える要素もある。
練られたストーリーや作り込みの細かさ等の光る部分も十分にある。カイジのキャラゲーとして見ると残念な点が多いが、少なくとも凡百のキャラゲーとは一線を画している。もう少し全体的なストーリー性や星の増減バランス等、作り込みをしていれば、一味違うキャラゲーの名作になれたであろう。
これからのデジタルゲーム市場を担う若きクリエイター達の姿を追い、彼らのルーツと情熱を探っていきます。
兵藤和也の小説に登場するゲームで、和也の元交際相手とその男が実際に体験したゲームです。
まず、用意された2つの箱の中に、1組の男女がそれぞれ入ります。1箱あたり足に2か所ずつ、胴に5か所ずつ計14か所の穴が開いており、そのうち9か所は鉄板入りで貫通しません。
そして、男女が交互に任意の箇所を指定し、穴に9本の剣を刺していきます。上手く鉄板の入っている穴を指定できれば無傷で済みますが、もし鉄板の入っていない穴を指定した場合、足なら大怪我、胴なら即死は免れないでしょう。
男は2人とも無事生還できるよう、お互い均等にリスクを分け合う方法を考えますが、女は男の考えが読めず大激怒。自分の命が危ないからと、男を殺す目的で剣を指定します。
胴に刺さった剣で絶命する間際、男は最後の力を振り絞って女の胴に剣を刺すよう指示。女は泣いて命乞いをしますが、無情にも剣は女の体を貫き、2人とも絶命したのでした。
『うつヌケ』『ペンと箸』等で知られるマンガ家・田中圭一先生によるゲーム業界レポートマンガです。
Eカードは、計10枚のカードを使用した2人用ゲームの名前です。
カードの種類は「皇帝」「市民」「奴隷」の3種。それぞれ「皇帝」1枚と「市民」4枚を持つ皇帝側、「奴隷」1枚と「市民」4枚を持つ奴隷側に分かれ、カードを場に出し合って勝敗を決めます。
3種のカードはジャンケンのように、皇帝>市民>奴隷>皇帝の三すくみになっています。奴隷側はどこで相手が「皇帝」を出すか読まねばならず、読み違えれば負け。奴隷側にとって非常に不利なゲームです。
このゲームの最中、カイジは利根川がイカサマをしていることに気づきます。そして、それを逆手にとり逆転勝ちを果たすのでした。利根川は、兵藤の指示で10秒間の「焼き土下座」を強要されることとなりました。
名作ゲームクリエイターの方々に製作時のエピソードをお聞きし、ヒットする企画(ゲーム)とは何か?を探っていきます。
救出ゲームは、日本人債務者と身寄りのない外国人2人が参加した、和也プロデュースのギャンブルです。
始めに3人は、ランプのついたヘルメットをかぶらされ、くじ引きで決めた順に席に座ります。この時、一番後ろの人物には前にいる2人のランプが見え、真ん中の席は前1人のランプが見えた状態です。そして、ルーレットを回してランプの点いた1人が「救出者」、残りの2人は「人質」になります。
「救出者」は自力で自分が救出者だと気づき、制限時間内にベルトを外して前方の装置にあるボタンを押さなければいけません。ただし、耳には大音量の音楽が流されており、耳で情報を得ることや相手に「救出者」かどうか伝えることはできません。
当初、このゲームは上手くいきかけていました。しかし、「人質を見殺しにすれば賞金独り占め」という和也の言葉で、一気に崩れることとなります。
なんでゲームは面白い?
ゲームに多大な影響を受けた作家さんに取材し、ゲームが日本のコンテンツ産業やカルチャーに与えた影響を探る企画です。
17歩は麻雀をアレンジしたギャンブルで、悪徳金融業の社長・村岡が考案しました。
まず全自動雀卓で山を作り、34牌を使って好きな手牌を作ります。この時、手牌はテンパイの状態にしなければなりません。
そして、余った牌を順番に切っていき、その間自分のあがり牌を待ちます。相手が先にあがり牌を切ったら勝ち。自分が相手のあがり牌を切ってしまうと負けになるといったルールです。
このゲームは地下チンチロリンの時に仲間になった三好と前田に誘われたギャンブルですが、実は2人は村岡の手先でした。当初、カイジは村岡のカモになり資金を失ってしまいますが、兵藤和也に資金を借り、わざと自分の手を盗み見させることでギャンブルに勝利しました。
限定ジャンケンは「カイジ」に出てきた最初のゲームです。
始めに、胸元のマジックテープに貼り付けられる星を3つと、グーチョキパーそれぞれ4枚ずつ、計12枚のカードが与えられます。このカードを使ってジャンケンをし、勝ったら星を1つ得ることができるのが「限定ジャンケン」です。
カードを消費しきった時点で星3つが胸元に残っていた人が勝ち。制限時間以内に集まらなかった、カードが残っていた場合は負けとなり、別室送りに。また、このゲームは帝愛側が星の買取を行っており、星を多く得ようとする挑戦者の裏切り行為が横行しました。
カイジは仲間を作って見事星3つを達成しますが、カードを消費できずに脱落に。星3つを仲間に託したまま、裏切りに合ってしまいます。ですが、カイジは他の脱落者の切り札を強奪することで、別室行きを上手く回避するのでした。