ギャンブル依存症の特徴として 以下のようなことがあげられます
家族がパチンコ依存症になると、育て方が悪かったのではないか、接し方を間違ったのではないかと自分を責めてしまう人がいます。ですが、パチンコ依存症は様々な要因で起こるものです。もちろん再発を防ぐためには、原因への対処は必要です。しかし、自分のせいではないか、誰かのせいではないかと考えるよりも、まずは病院での適切な治療を目指すことが大切です。依存症になっている本人は、問題を周囲に打ち明けたり、依存症を直視したりすることが困難になっています。そのため、周囲から、「まずは相談機関に電話してみたら」「病院に行ってみよう」等と、本人が治療に向かいやすいよう働きかけることが重要です。家族からいきなり「病気だ」と言われると、パチンコ依存症になっている人が意地になり、口論に終わってしまう可能性もあります。ギャンブル依存症に詳しい専門家に、それとなく誘導することが解決への一歩となります。
ギャンブル依存症の特徴として、以下のようなことがあげられます。
ダイコク電機は4月27日、スマートフォンやパソコンのブラウザで楽しめるギャンブル依存症チェックゲーム「チェッパチ」をリリースした。
「チェッパチ」は10分程度で手軽に楽しめるアドベンチャーゲーム。ゲーム内でのミッションを達成するためにプレイヤーが選択する行動を、ギャンブル等依存症スクリーニングテスト (SOGS) に当てはめ、ギャンブル依存度をチェックできる。
ダイコク電機は開発の目的を「パチンコ業界の課題となっているギャンブル等依存問題への対応策のひとつとして、ギャンブル依存度を手軽にチェックできるゲームを提供することで課題解決に寄与すること」とし、同社グループのサステナビリティ基本方針から特定したマテリアリティ(重要課題)のひとつ「依存症への対応」として、SDGsの「つくる責任、つかう責任」の取り組みとしても位置付けている。
「チェッパチ」は同社のパチンコファン向け情報サイト「データロボサイトセブン」やパチンコファン向け無料情報アプリ「パチロボ」のTOPページに掲載されたバナーをクリックすることでプレイできる。
ギャンブル依存症の最も顕著な症状は借金と嘘である。また家族関係は混乱し破綻することも珍しいことではない。手元に少額のお金があれば(筆者の治療経験では500円でも)、ギャンブルをして何倍にでもできるという妄想的確信といえるような思考のもとギャンブルをする(お金=ギャンブル)。ギャンブルをすることが習慣となっているのであ.
る(病的習慣=嗜癖)。仕事よりギャンブルを優先し、仕事での信用を失うどころか、失職することもある。中にはホームレスとなることもある。生活保護受給者がパチンコにのめり込んでいることは珍しいことではない(彼らの生活保護を停止せよという声があったが、必要なのは治療であることは論を待たない)。学生の場合は、留年あるいは退学となることもある。多額の借金のため家族が肩代わりすると直ちにギャンブルを再開し、家族の貯金がなくなるまで肩代わりは続く。肩代わりしないと、家族や親族が悪いと攻撃してくることもある。子どもが進学をあきらめざるを得ないこともある(子供の将来・人生に 影響を及ぼす)。何度も裏切られた家族は何もかも信用できなくなり、混乱する。言葉が言葉としての機能を失ってしまうのである。バーンアウトし、家族関係が破綻することも珍しくない。
治療は、精神療法・集団療法が主となる。ギャンブルをとめ、思考、感情、行動、家族 関係を含めた人間関係を健康なものすることが目的となる。仕事を優先することは、有効 ではなく、お金=ギャンブルという思考のままでは、給料が入るとまたギャンブルをするだけである。治療を優先するべきである(覚せい剤依存症者が、お金=覚せい剤という思考のもとお金があると覚せい剤を入手し使用するのと全く同じである)。説教、説得、約束などで、ギャンブルが止められることはなく、全く意味がない(アルコール依存症者の飲酒や薬物依存症者の薬物使用が、説教、説得、約束などでやまらないのと同じである)。ギャンブルを止めることを約束させ、その約束を守れず、再びギャンブルをしてし まった場合、離婚にもっていく治療機関があると聞いているが、疾病特性を理解していな い判断である。ギャンブルからはなれ、安定した生活を取り戻すのに、少なくとも3年は必要という印象がある。残りの人生をかけてギャンブルと縁のない生活を取り戻すという考えがあり、その場合は一生涯かかることとなる。いずれにせよ、薄紙をはぐようにしかよくならない。家族関係の再構築も目標の一つであるが、やはり時間は必要で、言葉が言葉としての機能を取り戻し、信頼関係を取り戻すには少なくも3年は必要である。ギャンブラーズ・アノニマス(GA)という自助グループも有効である。
法的規制も重要であるが、有効な手立てがされていないのが現実である。パチンコ・スロットは遊技とされ行政はギャンブルとは認めていない。また、統括する機関は、パチン コ・スロット一警察、競馬一農水省、競艇一国交省、競輪・オートレース一経産省、宝くじ一総務省、スポーツくじ一文科省とバラバラであり、一貫したギャンブルに対する施策 はとられていない。カジノはどうなるのであろうか。
頻度はどうなのであろう。結論を先に示すと、我が国は世界に名だたるギャンブル大国です。2014年の厚生労働省の調査によるとギャンブル依存症の有病率は、男性8. 7%、女性1.8%、全体で4.8%(536万人)でした。アメリカが0.42%、イギリスが0.50%、香港が2.20%、マカオが1.80%。シンガポールが2.1 0%でありわが国のギャンブル依存症の有病率の高さは群を抜いている(厚労省はこの結 果をひた隠しにしている)。そして、遅まきながら、対策を立てるために、本年度になってからギャンブル依存症の合併症や治療法についての調査をやっと始めている。