当センターでは ギャンブル依存症の方への外来治療を提供しています

回復のための大事な点を箇条書きにしてみます。
1) 依存症を診療する医療機関か、精神保健福祉センターに相談に行く
まず恐れずに、専門家のアセスメントを受けてみましょう。ギャンブル依存症だから薬を飲むとか、直ちに入院するとかいうものではありません。問題の本質は何かを、専門家の力を借りて明らかにし、十分な説明を受けてください。
2) 全てを正直に明らかにする
この時点で全てをオープンにすること、特に債務は些細な額も正直に明らかにすることが再生の鍵です。借金の一切合切を明らかにし、司法書士や弁護士を活用して対策を進めると楽になるはずです。
3) 半信半疑でよいから回復プログラム(治療プログラムやGAミーティング)に参加してみる
問題なのは「ギャンブル依存症」なのですが、自分がそうとは中々受け容れられないものです。ギャンブルが病気?などと思うでしょう。半信半疑で良いから回復プログラムに参加して何が得られるのかを体験してください。特に、他の経験者や回復者が参加する集団のプログラムがお薦めです。
4) 1年ほどはギャンブルをやらないことにこだわり、プログラム参加をとにかく続ける
実際に参加すると精神的、身体的な調子も良くなり、「自分は軽い」「もう自分の力で治せる」などと考えて、プログラムや自助グループに行きたくなくなります。ギャンブル依存症の多くの人が、もう参加しなくてよい理由を探します。そこで早期にプログラムから離れた人は、問題が再燃しやすくなります。まずは、1年位を目標に参加を続けましょう。
5) 自助グループを活用する
3年後くらいに「治った」と考え、ギャンブルをしてしまうこと(「スリップ」と呼ぶ)があります。放置すると、すぐに再燃します。これを防ぐには、自助グループに参加し、自分のこころのうちを吐き出す習慣をもち、仲間と問題を分かち合うのが一番です。GAの仲間の体験が役に立ち、不要なスリップも避けることができます。
終わりに)
依存症はいつ爆発するか分からない休火山にも似ています。自然界の火山の爆発を防ぐのは困難ですが、自助グループに無理なく長期に参加することで“依存症火山”の爆発を予防し続けている人は世界中にたくさんいます。

車や高級時計など欲しい物をリストアップしましょう。
欲しい欲が強いほど、お金をためるためギャンブルをしにくくなります。
頭ではギャンブルをしたら最終的にマイナスになることが分かっていますから。
ギャンブル依存症を克服したいなら欲しい物リストを作ってみましょう。

公式病名は、世界保健機関(WHO)では「病的賭博」、米国での最新の診断基準の病名は「ギャンブル障害」です。また、アルコール・薬物依存症との同質性が分かり易いので「ギャンブル依存症」の病名も社会でよく使われます。

ところが、ギャンブルに夢中になりすぎて生活に影響が出ているのにやめられない、借金を重ねてまでギャンブルを続けてしまうなど、自分自身でコントロールできなくなる状態をギャンブル依存症といいます。
ギャンブル依存症は、「病的賭博」や「ギャンブル障害」とも呼ばれ、アルコール依存症や薬物依存症と同じ依存症の一つです。

ギャンブル依存症は、本人が治療動機を持つことは少ない。むしろ困難に陥った家族が救いを求めることがしばしばあります。そこで家族を支援し、健康性を高めることによって、家族内の葛藤は薄らぎ、本人が自分の問題を振り返るチャンスが生じ、治療の動機付けの形成につながるのです。
本人中心主義から離れて、家族を援助の対象として捉える視点が極めて重要です。

2020年4月から、ギャンブル依存症の治療が保険適用となりました。ギャンブル依存症の治療費は、医療機関や依存症の程度などで金額は大きく変わるので注意してください。治療費を公開している医療機関は少ないため、直接問い合わせをして確認しましょう。ギャンブル依存症は医療機関で治療を受ければ治る可能性があります。依存症を疑われる症状がある場合は、早めに相談することをおすすめします。

ギャンブル依存症を治すためには、病気だという自覚をもつことから始まります。
すぐに治せる病気ではありませんが、継続的な治療をすればギャンブルのない生活を送れるようになるでしょう。
もしギャンブル依存症の時に莫大な借金を作ってしまったのなら、債務整理をして生活改善することをおすすめします。
ギャンブルで借金を作ってしまった方、借金で生活が苦しい方は、お早めにベリーベスト法律事務所へご相談ください。
あなたが安心して生活ができるよう、弁護士がお手伝いいたします。

ご家族の存在が、ギャンブル依存症からの回復に良い影響を与えます。ご家族が本人をサポートしてくれるからこそ、安心して治療を受けることができるのです。
ギャンブル依存症は、一度治まっても、再発することが多いですが、必ず回復します。ご家族を大切に思っていないからギャンブルを続けるのではありません。ご家族がこの病気の特徴を理解することは回復の大きな鍵となります。ご家族ができることとして、具体的には「ギャンブル依存症は意志や性格の問題ではないことを知る」「借金の肩代わりをしない」「お金を貸さない」「相談できる機関に連絡をする」「家族会に出る」などが役立ちます。
本人が病院に来たがらない場合には、まずはご家族だけで相談に行きましょう。当院では、ご家族のみの来院も受け付けております。ご家族の被害を最小限にする方法をともに考えていきましょう。

ギャンブル依存症は、アルコール依存症や薬物依存症と同じ病気です。ご自身の意志や根性だけでは回復することは困難です。当センターでは、ギャンブル依存症の方への外来治療を提供しています。また、ギャンブル依存症専門治療プログラム「SWITCH」を2016年より開始しています。

普段あたりまえのように適用されている公的医療保険ですが、どのようなメリットがあるのでしょうか。公的医療保険が適用されると、医療費の自己負担を大幅に軽減できるので、「ギャンブル依存症の治療を受けたいけど治療費の負担が心配」という方も安心です。ここでは、公的医療保険適用のメリットについて見ていきましょう。

ギャンブル依存症になると、日常生活をおくるなかで、ギャンブルのことがよく頭に浮かんできたり、ギャンブルをしていないと、“ギャンブルをしたい”という気持ちがどんどん大きくなって、その気持ちが抑えられなくなったりします。その結果として、本人に加え、家族等の身の周りの方の生活にも悪影響を及ぼすようになります。
ギャンブル依存症は約100人に5人の割合で存在し、決して珍しい病気ではありません。適切な支援や治療を受けることで、失ったものを取り戻し、回復することができます。
ギャンブル依存症は病気と認められにくく、本人の意志や性格の問題で自己責任と思われがちです。しかし、実は、ギャンブルにはまる「依存症」は、ギャンブルしか楽しめなくなったり、目先の快楽に飛びつきやすくなったりする、自分の意志では止められない脳の仕組みが出来上がっているのです。

ギャンブル依存症に苦しまれる方の中には、うつ病や不安障害、発達障害などの精神障害を同時にお持ちの方がたくさんいらっしゃいます。精神科医による診療ではギャンブル問題を少しでも小さくするためのアドバイスに加えて、これらのような精神障害に対する治療も同時に行います。

アルコール・薬物依存症では、渇望を抑制する薬物が開発途上にありますが、ギャンブル依存症では薬物の効果は確立していません。仮に薬物で渇望が抑えられるようになっても、ギャンブルのために虚言や偽装を繰り返してきたこと、ギャンブル最優先の自己中心的思考で家族の役割を放棄してきたこと、借金を肩代わりさせてきたこと、離婚や別居に至ったことなどの問題や、その反作用的な罪悪感、自責、自殺願望などの心理的問題は薬で解決しません。心理療法・精神療法で問題に向き合う必要があります。具体的には、アルコール依存症や薬物依存症で有効な集団(精神)療法、認知行動療法、内観療法などがギャンブル依存症にも効果があります。

よく友人や知人とギャンブルをするなら交友を絶ちましょう。
ギャンブルに誘われたら断れない可能性が高いからです。
誘われる度にギャンブルをしていたら、いつまでたっても依存症は改善されません。
ギャンブル依存症を克服したいなら、遊ぶ友人や知人はパチンコ屋や競馬をしない人にしましょう。

妻にはギャンブル依存症についての理解を深めさせるために、セミナーへの出席や書籍の購入を勧めました。さらにギャマノン(ギャンブル依存症の家族会)への参加を求めました。本人への対応法としては、借金の返済などの尻拭いを止めて、本人に現実を直視させることが重要であるとアドバイスしました。

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